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新美南吉

時代超えた魅力 DVDで知る新美南吉    2007年08月13日
 小学校の国語教科書に、半世紀以上にわたって採用され続けている「ごんぎつね」。今では小学校の教科書すべてが載せるという圧倒的な人気を誇る。これを書いた童話作家新美南吉(1913~43)の出身地、愛知県半田市にある「新美南吉記念館」が、南吉の人となりを紹介したDVDを発売したところ、各地から注文が舞い込んでいる。
 「ごんぎつね」は56年に教科書に登場。しばらくは1~2社の採用が続いたが、65年から採用する教科書が増え、89年からは小学4年のすべての国語教科書に載るようになった。
 人気を保ってきた理由の一つは、「ほかの南吉作品にも共通する豊かな物語性」と、記念館の矢口栄館長(70)は指摘する。「ドラマがあり、聞くだけでも面白い」。根底には「人間とは何か」という問いが、重く横たわっているという。「だからこそ、時代の趨勢(すうせい)に流されることなく、引き継がれてきた」
 学校では、「ごんぎつね」をとっかかりに、「てぶくろを買いに」「二ひきのかえる」「かたつむりのうた」など、ほかの南吉作品を取り上げるケースが多いという。記念館には、全国の学校から感想文や版画、劇にした際の写真、音楽なども送られてくる。
 今春の教科書検定では、高校の英語の教科書「COSMOS I」に「てぶくろを買いに」が登場した。出版した三友社出版(東京)は「日本の文化を英語で発信することが狙い」と話す。
 関心は広がる一方なのに、南吉が尊敬してやまなかった宮沢賢治ほどには、南吉や作品を理解するための教材は整っていない。特に学校では、映像を使った補助教材を求める声が大きかった。
 そこで、記念館は、「文学散歩」の案内や講演会の開催、童話賞の授与などの活動を続けている新美南吉顕彰会の協力で、DVD「新美南吉の生涯と作品」をつくった。写真や日記、原稿などを映像と朗読で紹介し、作品の背後に流れる人生体験や、作品が世に出るようになった経緯を20分間にまとめた。
 7月の発売以来、すでに数十件の注文が寄せられているという。1枚1500円(送料160円)。問い合わせは記念館(0569・26・4888 月曜休館)へ。
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「ごんぎつね」も「てぶくろを買いに」も教材としては本当に子ども達にぴったりだと思います。読み聞かせしてもよく、教科書にも残したい作品です。宮沢賢治ほど有名になる必要もないのですが、南吉や作品を理解するための本や資料は残しておきたいし、この夏休み、南吉について知るのもいいのではないでしょうか。

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