公立一貫校 超難関…「割安」「充実」が人気
公立一貫校 超難関…「割安」「充実」が人気
今月下旬から本格化する中学受験で、首都圏の公立中高一貫校の志願者が爆発的に増えそうだ。私立に比べ割安な授業料と、一般の公立中学よりもカリキュラムが充実していることへの期待感が背景にある。
新設の一貫校である県立千葉中学では倍率が27倍に上るなど、受験生にとっては“超狭き門”で、専門のコースを設ける進学塾も登場するなど、公立一貫校人気は過熱気味となっている。
今年4月に東京・武蔵野市に開校する都立武蔵高校付属中学。昨年12月の学校説明会には、保護者が2400人以上も詰めかけ、「志願書に、どんな書類を添える必要があるのか」などという質問が相次いだ。
本番の入試は来月3日。同校では、120人の定員に2000人以上が受験すると見込む。国語・数学・英語の3教科の授業は、常に20人単位で行うといったカリキュラムのきめ細かさが人気の理由で、保坂充人副校長は「こまめな指導で、国公立大の進学実績を上げられる」と力説する。
同じく今春開校する県立千葉中学が、昨年12月16日に実施した入試の1次検査には、80人の定員に2142人が受験した。同校は、県内屈指の進学校・千葉高に無試験で進学できることが売り物。村山元信・同高校長は「千葉高の教師が中学でも授業をする点が評価された」と受けとめる。
昨春開校のさいたま市立浦和中学(定員80人)でも今月19日の1次選抜に1191人が願書を提出、倍率は15倍に上る。
首都圏の公立一貫校は、埼玉県で2003年度に埼玉県立伊奈学園中学が開校したのをきっかけに、05年度には都立白鴎高校付属中学が誕生、06年度には都立3校と千代田区立の計4校が創設されるなど、今春開校の3校も含めると東京、千葉、埼玉で11校になる。
この11校の推定受験者数は1万数千人。初年度の学費が100万円を超えることもある私立中に比べると、費用が15万~30万円で済むことや、09年度には神奈川県でも2校開校され、10年度に都立がさらに4校増えることから、首都圏の志望者は今後も増えるとみられる。
公立一貫校の入試に力を入れる塾も登場しており、04年秋から中高一貫校向けの指導に乗り出している「大原予備校」(千代田区)では、約300人の小学6年生が、一貫校入試に必要な文章表現力を磨くなどの対策に取り組んでいる。
大手進学塾「栄光ゼミナール」の山中亨・進学指導部課長は「私立中を受験させない家庭でも、ある程度の準備をして公立一貫校の受験に臨んでいる。今後もこの分野での受験は厳しくなる」と予測している。
公立中高一貫校 1999年の学校教育法の改正に伴い、設置が認められた。初年度の同年4月は全国で2校だけだったが、少子化の中、魅力ある学校づくりを目指して開設が相次ぎ、今年度は72校に増えた。首都圏1都3県では、国立・私立中学が300校近くあるため、数年前までは新規開校の動きが進んでいなかった。 (2008年1月16日 読売新聞)
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初年度の学費が100万円を超えることもある私立中に比べると、費用が15万~30万円で済むこと、やはりこれが魅力なのでしょう。常に20人単位で行うといったカリキュラムのきめ細かさも見逃せません。こうしたことは多くの公立中高でも実施されるべきであり、学校体制の整備の遅れを路程していると言えます。多くの子どもや保護者にいたずらに不安と競争をあおるのでなく、早急に施策を講じるべきです。
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