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指導要領の改訂で学校はどうなる?

指導要領の改訂で学校はどうなる?
子ども達が、学び育つ教育へ、の学習会が7月19日ありました。

改訂される今度の学習指導要領は大変な内容です。「道徳の時間を要として」とあらためて位置づけ、「学校の教育活動全体を通じて行う」とされています。すべての教科と教育活動に道徳が入り込みます。それを進めるため「道徳教育推進教師」が設置されます。今まで担当として道徳の係はいましたがこれは教務主任などのような特別な位置づけになりそうです。もとより、子どもたちが主権者国民として生きていくうえで必要な民主的な市民道徳を身につけることは大切なことであり、教育実践においても重視しなければなりません。子どもたちが身につけるべき道徳性の内容は、平和を大切にすること、真理・真実を大切にすること、お互いを人間として尊重し、意見が違ってもしっかり話し合い、みんなで力をあわせて問題を解決すること、などとして言い表すことができるのではないでしょうか。そしてそれらは、憲法と教育の条理から導き出されるものにほかなりません。しかもそれは、押しつけるものではなく、子どもたちが教科・教科外の活動をとおして自ら身につけていくものでなければなりません。教育に押しつけはなじまないという原則も、内心の自由を保障した憲法弟19条から導き出されることです。これとは逆の道徳が強化されます。
 「しつけ」の授業を導入という新聞記事がありました。
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 教室のロッカーの整理や翌日の授業の持ち物確認……。学習を充実させるうえで必要なこうした基本的な態度を子どもたちに身につけさせようと、群馬県伊勢崎市教育委員会は今年4月から、市立の全35小中学校に「しつけ」の授業を導入した。全国でも例がない取り組みだという。
 通称「きれいな学校づくりの時間」で、学校生活を送るうえでの基本を学ばせる。(1)整理(2)整頓(3)清掃(4)清潔(5)しつけ――の「5S」を身につけるのが目的だ。
 授業は、国語や数学など学習指導要領が定めた教科の学習時間とは別に設けた。1週間当たり1コマ分(小学校は45分間、中学校は50分間)以上。ただし一括して使う必要はなく、時間の割き方や授業内容は各校の裁量に任せる。
 殖蓮(うえはす)中では、1コマ分を月~金曜日の5日間に分割。1日のすべての授業を終えた後の10分間を「クリーンタイム」と名付け、かばんやロッカーの中を整えたり、日々の学校生活を記録する「生活日誌」をまとめたりする時間に充てている。
 柴野秀夫校長(58)は、市教委から「しつけの時間を設けたい」と最初に聞かされた時には驚いた。「だが、ロッカー一つとっても、最近は男女に関係なく整理できている子とそうでない子の違いが顕著になっている。人格が形成される時期に集団生活で必要なことを教えるのは必要だ」と話す。
 境南中は、毎週金曜日の6時限目を「Sタイム」と名付け、ハンカチを持ち歩くことや身の回りの整理整頓をするよう促す。今後は校区内の清掃活動や近所の寺の住職による説法を聞くことも計画している。生活習慣に加え、精神面の成長の一助にもしたいという考えからだ。
 大野稔校長(50)は、10年前と比べると共働きの家庭が大幅に増え、学習塾通いが一般化したことで、「生徒と親の接点が減っている」と感じている。
 「昔ならば家にだれかしらいて、『宿題は早めに済ませて』と注意をすることもあったが、今は違う。好むと好まざるとにかかわらず、家庭環境の変化に、学校も合わせるほかないのかもしれない」(大井穣)
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 何でも学校が安受けしてみんな背負い込むと大変なのは子ども達であり、教師です。シャツを入れる、帽子をかぶる、大きな挨拶、と何度も何度も学校で言われて子ども達は学校が楽しい所になるのでしょうか。
2つめは伝統・文化が強調され小学校1・2年生では「昔話や神話・伝承」が、3・4年生では、「易しい文語調の短歌や俳句」の「音読や暗唱」、「故事成語」の「意味を知り、使うこと」が、5・6年生では、「古文や漢文、近代以降の文語調の文章」の「内容の大体を知り、音読すること」が入ってきます。今、新聞などで小学生の俳句などの投稿がさかんです。各地域で音読、話し方大会も開かれています。こうした動きは学習指導要領の改訂が背景にあると見ることも出来ます。3つ目は大幅な教育内容の増加です。たとえば、小学校2年生の算数では、現在の3年生の単元である「体積の単位「ml、dl、l」、「時間の単位(日、時、分)」、「正方形、長方形、直角三角形」「箱の形」がおろされてきています。
ところが授業時間はあまり増えておらず授業時数を上回る教育内容の増加となっており、これを時間内におこなおうとすれば、どうしてもつめこみにならざるをえません。加えて、子どもたちに大変難しい学習内容になることです。小学校1・2年生の国語で、「報告する文章」「記録する文章」「説明する文章」「メモにまとめる」「手紙を書く」ことを求めています。小学校に入学してまもない子どもたちにとって、過大な負担になります。そしてもう一つ大きな問題は基礎・基本と活用力が分離されていることです。基礎的、基本的な知識は中教審答申の言葉でいう「反復」(スパイラル)による教え込みと訓練によって「習得」させることが強調されています。学ぶ喜びから切り離された機械的反復練習が奨励されることになりますます勉強が楽しくなくなります。国語ではひらがな、カタカナ、漢字を覚える負担は減らなくて、ローマ字が3年生に降りてきます。ですから毎日プリント、ドリル漬け、宿題も増加の苦役が増す学校になります。姿勢や口形、声の大きさや速さなどに注意して、はっきりした発音で話す、なとど態度も強調されます。こうした所にも道徳的にものが入り込んでいるようです。
 こうした大変な内容の指導要領ですが、暗く重くなっていてはいけません。次どうするかです。子ども達が、学び育つ教育へ、の学習会と銘打ったように次することを考えなくてはいけません。Yさんの算数の提案の中で、2年生の子たちが2位数の勉強をしていて楽しくて3位数の計算までしたいと言ったという報告がありました。これこそが次暗くなっていないで私たちがすることだと思います。楽しい授業、よく分かる授業です。民間教育研究団体の実践はこれからも生きます。一昨年から教育研究所でも開催してきた実践検討会は若い教師をも巻き込んで取り組むことが大事です。今度9月6日、「算数で大切にしたいこと、かけ算九九の指導をめぐって」が教育プラザ富樫でさっそくあります。Iさんが最後の方で生きた教材の
ミニ提案をしました。これもヒントになります。活用力の重視を言っているのでどんなことを活用として使うか、ここにも展望があります。つまりやりようによっては、逆手をとって、教材を見直し、捉え直すことです。どんなに乱暴に指導要領で縛ろうとしても、学校には子どもがいる、保護者がいる、そして教師、このしっかりした絆を簡単に崩すことはできない、これが学校の教師の強みとなります。確かに厳しいけど、明るさを学校に広げ、子どもの笑顔で元気をもらい、改訂指導要領は問題点が多すぎたと文科省の役人に言わせるそんな日もすぐ来るのではないでしょうか。そんなことを私は学びました。

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