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母の一念で生まれた「子ども安全連絡網」

 母の一念で生まれた「子ども安全連絡網」 グッドデザイン賞受賞
 途中で止まったり、内容が変わったり、学校からの緊急連絡網がうまく回らない--。そんな悩みをかかえたお母さんのアイデアで生まれた「子ども安全連絡網FairCast」が8日、日本産業デザイン振興会が主催する「2008年度グッドデザイン賞」を受賞した。利用校の半数以上が口コミで導入したという「FairCast」って?
 「FairCast」は電話、メール、ファクスの3種類の中から各家庭の求めに応じて連絡を受けられるシステム。連絡事項をパソコンに入力すると、文字データのほかに自動的に音声にも変換される。緊急時には「お母さんの携帯メール」「お父さんのPCメール」「おばあちゃんの電話」など、家庭ごとに登録した優先順位で、自動的に連絡する機能が特徴。この機能で基本プラン1家庭あたり年額630円の安さもウリだ。NTTデータが06年、サービスをスタートした。
 システムを発案したのは同社の住田典子さん。04年に奈良女子児童殺害事件が起きた当時、奈良県生駒市に住んでおり、長男は小学2年生だった。事件現場に近かったため、送り迎えや不審者情報といった連絡が毎日のようにあり、仕事どころではなかったという。保護者の間でも「きちんとした連絡網があれば、安心して仕事に出られるのに」という話が出ていた。
 住田さんは長男の保育園時代、園からの電話連絡を他のお母さんに回す役目を担った経験がある。電話での連絡はなかなか伝わらず、結局1人でクラス全員に電話を掛けなければならなかったこともあるという。そのため、解決策としてクラスの保護者全員に、連絡先としてメール、電話、ファクスのどれがいいか希望を出してもらった。「『最初は携帯電話で、出なかったらおばあちゃん家に電話』など、面倒でも伝わる方法を聞いて実行した結果、連絡がスムーズになっただけでなく、保護者同士が仲良くなった」という。
 長男が小学校に入学してからは保育園で培ったノウハウは生かせなかったが、事件をきっかけに「情報が伝わらない人がいるなんてあかん。これから必要な仕組みや」と熱意に火がついた。しかも、保護者が一番連絡を受け取りやすい方法を選べて、誰でもできる簡単で安価なシステムでなければだめだと考えた。社内の新規ビジネス案に応募して審査を通り、実証実験には生駒市立生駒小学校が協力してくれることになった。
 開発は、住田さんのお手製連絡網をシステム化するところから始めたが、学校現場のパソコンリテラシーの低さ、機器類が古いことは想像を超えていたという。「パソコンの電源場所が分からない先生がいる。(95年に発売された)ウィンドウズ95が使われている。ここで使えるものにしないとだめだと、開発担当者を引っ張って行って見せたんです」と住田さんは振り返る。
 実験前、同社内には「メールだけのサービスでいいのではないか」という意見があったという。携帯電話やパソコンで電子メールを使うことは一般的になっており、メールだけなら費用も安価に済むからだ。しかし、生駒小から寄せられた意見は違った。「児童全員をカバーできるシステムだから(実証実験に)協力したい」と言われたという。
 学校から必須と言われた機能は、「電話、ファクス、メールに送れる」「通常連絡と、緊急時の『追いかけ連絡』ができる」「電話で流れる自動音声が、人間の声に近い」など。自動音声は実証実験中にロボット音声を試用したところ、電話をとった子供が泣き出したり、高齢者が驚いたりしたため、カーナビゲーションと同等レベルの自動音声を採用。固有名詞の変換ミスもあったため、どのように変換されたか確認する機能も付けた。
 すべて組み込むとかなり高価になるが、PTAから「負担できる費用は年額500~600円」と言われ、住田さんは頭をかかえた。同社がぎりぎりではじき出した金額の約10分の1だったからだ。どうにか実現させたものの、現在の利用者250校、約10万世帯では赤字。だが、住田さんは「誰でも加入できる基本的なサービスにしたい」と心意気を語る。黒字化には倍以上の約25万世帯の利用が必要という。
 市内全小中校で利用している静岡県三島市では昨年、市立中学校に爆弾を仕掛けたという脅迫事件が起きた際、学校に来ないように連絡できて、実際に1人も登校しなかったという。導入前は、緊急の場合に教員がクラス全員に電話を掛けるなどしていたため、負担も大きかった。また、職種によって就業中に携帯電話を確認できないケースもある。利用している母親から「昼間メールを読めなくても、緊急連絡ならおばあちゃんに伝わっているはずだと思うと安心できる」との声も寄せられた。【岡礼子】
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  学校からの緊急連絡網がうまく回らない、実はこれは大事な以前からの課題なのです。急な行事の変更、また当日の朝その行事があるかないか知ることが出来れば大変便利です。台風急接近でお昼頃急遽下校の場合でも家に誰もいない場合もあります、そんな時もこれは必要です。連絡が取れないケースも多く、担任がそれぞれの親に全員に近い数に連絡する事になります。学校の電話はパンクなので個人の携帯を使って。こんなことを考えたら電話、メール、ファクスの3種類の中から各家庭の求めに応じて連絡を受けられるシステムというのはいいですね。メールが普及していますがこれは便利ですが盲点は使えない人は蚊帳の外になることです。緊急連絡はない方がいいのですが、それでも使う場合があります。このシステムが普及することは親にとっても学校にとっても安心につながります。

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