保護者は学校や先生を信頼している
保護者は学校や先生を信頼している 2008.11.27 15:00 産経
保護者の学校に対する関心が高いほど、保護者は学校からの情報を求め、家庭と学校との密接なコミュニケーションを望みます。今回は、保護者と学校・先生とのコミュニケーションが現在どのような形で行われているのかを分析し、学校とのコミュニケーションのとり方についての保護者の悩みや本音も紹介します。
保護者はどのような形で学校からの情報を受け取っているのでしょうか。
回答では「学校側からの情報は紙によって発信されている」がダントツ。連絡に最も多く使用されているのは、今なおプリントでした。紙を使った情報発信では、ほかに小冊子・パンフレットなども使われていました。
一方、担任の先生との直接のコミュニケーションの機会としては、保護者会や懇談会などのほかに、面談や家庭訪問などが挙げられました。
そのほかご存じのとおり、クラスや部活動では電話が多く使われ、クラス内での連絡法の定番ともいえる「連絡網」は健在のようです。さらに学校からの情報発信には、情報サイトやメールが電話と同じくらい利用されていることから、学校が情報を発信する手段が多様化してきているということが改めて確認できました。
次に、学校・クラスからの情報や、学校・クラスとのコミュニケーションの機会の内容と量について、保護者がどの程度満足しているのかを、伺いました。
学校・先生からの情報やコミュニケーションの機会について、約7割の保護者が「満足できる内容や量である」と答えました。満足する理由として、「ホームページが充実していて、プリントの情報を補っているから」「毎月の行事予定をもらうので、おおまかな事情は把握できているから」「授業参観が多く、学校での子どもの様子がわかりやすい」などの声が寄せられました。
先生からの情報については、学級通信についての回答が多数でした。「学級通信が毎号丁寧に書かれていて、クラスの状況がよくわかる」など、学級通信の内容を評価する声はもちろん、「ほぼ毎日学級通信が出るので、子どもの様子がとてもよくわかる」「月に2回は学級通信が出るので、クラスの今の雰囲気がわかる」といった学級通信が出される頻度についての回答も。学級通信の内容が詳しかったり、発行頻度が高かったりすれば、それだけ保護者が具体的に子どもの学校生活を把握することができ、満足度に結びつくのでしょう。Benesse教育研究開発センターが朝日新聞社と共同で行った調査結果からも、保護者のかたが子どもの様子や教育方針を積極的に伝えてほしいと考えている、ということがわかります。
一方、学校・先生からの「情報やコミュニケーションの内容と量について不満がある」という保護者は、それぞれ約3割弱でした。
理由は、「学校からのプリントの文章がわかりにくいから」「学級通信がなく、クラスと保護者とのコミュニケーション不足を感じるから」「個人面談でしか担任の先生と踏み込んだ話をする機会がないから」などです。
さて、ここまでは学校・先生からの発信についておもに見てきましたが、逆に保護者からの学校・先生への発信についてはどうなのでしょうか?
保護者のかたが意見を学校や先生に伝えたり、学校や先生と相談したりする際に、どのようなことに気を付けているのかきいてみました。
最も数が多かったのは、「学校や先生に対して言いすぎることのないようにすること」でした。しかし、「言い残しがないようにすること」に注意している保護者も多く、いかにうまくそのバランスをとるのかが、難しいようです。あがっている声としては、「クレーマーと思われないようにしたい」「モンスターペアレントと呼ばれる人たちと、そうでない人との境がどこにあるのか、自分では正しいと思ってもそうでないかもしれないと思い、先生に話をする時にためらってしまうので、境界線を知りたい。」「細かいことをいちいち相談するのもどうかと思うし、相談するべきことかどうかを決める線引きが難しい。」というものが代表的でした。
どのように相談をするにしても半数弱の保護者のかたが「子どもの了解をとる」ようにしている点にも注目です。これは、当事者である子ども自身の気持ちを尊重する意味で重要なことですし、子どもどうしの関係についての相談の場合は、細心の注意を払う点でしょう。
実際に、学校や先生に個人的に相談をしたことがある保護者はどの程度いるのでしょうか? また、保護者は、その時の学校や先生の対応にどの程度満足したのでしょうか?
学校や先生に個人的に相談をしたり、意見を伝えたりしたことがある保護者は、全体の46.1%でした。内容は、「クラスの子どもとのもめごとをどう解決したらいいか」「家での子どもの態度がだらしないので、学校で迷惑をかけているのではないか」「子どもの落ち着きのなさにどう対処すればよいか」などが挙がっています。担任の先生とのやりとりには、多くは「連絡帳」が使われているようです。
また、個人的に相談などをしたことがある保護者の74.6%が、「相談を受けた学校や先生の対応に満足である」と答えました。その理由としては、「問題が大きくなる前に適切に処置してくれたから」「決して子どもを否定せず、親身に相談に応じてくれたから」「細かく具体的なアドバイスをくれたから」などの回答が集まりました。
7割強の保護者は、子どもの学校と担任の先生を信頼している!
最後に、保護者は、子どもの通う学校や、担任の先生をどの程度信頼しているのかを、伺いました。
「子どもの学校を信頼している」と答えた保護者は78.9%、「子どもの担任の先生を信頼している」と答えた保護者は75.6%でした。非常に多くの保護者が、学校や先生と良好な信頼関係を築いていることがわかりました。
ただ、学校や先生には積極的に相談したり、打ち明けたりすることのできない悩みを抱える保護者もいるようです。「子どもと先生の関係がよくなく、気がかりだが、当の先生には相談しづらくて困っている」「相談したいことはあるが、『うるさい親だ』と思われたくないので、なかなか相談できない」「悩みや困っていることがあっても、それを学校に相談することによって、事態がより悪化するのではないかと思うと、打ち明けられない」など、学校や先生との距離のとり方に悩む保護者の声が寄せられています。
そのような悩みを相談できる場所や機会が少ないのが現状なのかもしれません。
(まとめ)
調査結果からは、保護者が学校と積極的にコミュニケーションをとろうとしていることがわかりました。それに対し、学校は情報発信の幅を広げ、できるかぎり保護者の要望に応えようとしています。そして、多くの保護者が、その学校の姿勢を支持していることは、学校や先生に寄せられた保護者の強い信頼を見ても明らかでしょう。
一方で、学校や先生の対応に不満を感じる保護者も一定数いました。不満を持っていても、意見や要望を学校に伝える際は、言い過ぎないように気遣うのはもちろん、子どもの立場を思いやり、子どもの了解をとるという場合が多数でした。だからこそ、保護者と先生は現在、良好な信頼関係を築けているのではないでしょうか。
本サイトには、さまざまな不安、疑問、悩みについてほかの保護者のかたに相談できる「子どもの教育相談室」があります。もしも「こんなことを相談してもいいのか」「どう切り出すのがいいだろうか」など、迷っていることがあれば、ぜひご利用ください。 (提供:Benesse教育情報サイト)
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この情報を見るかぎり多くの学校では学校や教師と保護者の関係は健全と言えます。先生の親に対する対応も適切で丁寧な場合が多いのも伺えます。学級通信も大きなパイプになっているようです。多くの学校が安定した関係を続けていることは報道では出てこなくて見えません。何か事件やトラブルが起きるとそれがセンセーショナルに報道されどこでも多くがそうしたことがあるかのように流れます。それは子どもの殺生や非行、また自殺なども同様です。ほとんどの子ども、学校、教師、保護者は誠実にお互いの関係をたもっていると、この記事から読み取れると思いました。
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