国語のおはなし一冊に
「くじらぐも」など40年間の20作品2008年12月1日
1965(昭和40)年からの40年間に、国語の教科書に掲載された20の物語を集めた「くじらぐもからチックタックまで」(税別1400円)が出版された。子どもの頃、おはなしが大好きだったという出版社代表の石川文子さん(47)がまとめた。子どもはもちろん、大人にも少年少女時代を思い出して読んでほしいという。
教科書会社勤務などを経て、友だちと2人でフロネーシス桜蔭社(東京都三鷹市)を立ち上げた石川さんは6年前、65年からの全教科書を閲覧できる教育研究施設に通い、国語の教科書の変遷を調べた。「ゆとり教育」で薄くなった教科書の代わりに、おはなしを集めた副読本のようなものを出せないかと考えた。1~4年生用はすべて、5~6年生用も含めると約800冊を読み、作品の採用頻度などを調べた。
それをもとに、3~4年生用の作品を集めた「おとなを休もう」を03年に出版。第2弾の今回は1~2年生用で採用頻度の高かった4作品と、前回の読者カードで「もう一度読みたい」という声が多かった11作品を収録した。
リクエスト第1位は、先生と子どもたちがクジラの形の雲に乗って空を飛ぶ「くじらぐも」。採用頻度では、みんなでカブを引っ張る「おおきなかぶ」がトップだった。
このほか、5~6年生用の教科書でリクエストの多かった「最後の授業」(アルフォンス・ドーデ)、「やまなし」(宮沢賢治)など5作品も掲載した。
全作品に石川さんが解説をつけた。「くじらぐも」では、作者の中川李枝子さんに取材して聞いた「制作秘話」も収められている。
石川さんは「読書によって子どもは自分とは違う世界を認め、他者を受け入れる心の訓練をする。えりすぐりのおはなしが並ぶ教科書は格好の案内役になる」と話す。大人が読んで得られるものも懐かしさだけではないという。「子どもの頃はわからなかった奥深さに気づき、思わず涙することもあるんです」(松村康史)
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なつかしいタイトルが並びました。「くじらぐも」「最後の授業」「やまなし」などはとても懐かしく覚えているのではないでしょうか。私はこの他に「ごんぎつね」「手ぶくろをかいに」「大造じいさんとガン」「一つだけの花」などいろいろ覚えています。とても好きでした。『読書によって子どもは自分とは違う世界を認め、他者を受け入れる心の訓練をする』にも納得です。そして今大人が読む意味として『子どもの頃はわからなかった奥深さに気づき、思わず涙することもあるんです』ということもその通りだと思います。
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